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2011年4月11日月曜日

世界遺産 シバームの旧城壁都市(イエメン共和国)

Old Walled City of Shibam

シバームの旧城壁都市とワディ・ハドラマウトは人類の居住と土地利用の驚くべき事績であり、その住居建築はアラブ・イスラム世界における住居のきわめて特徴的な例である。

「砂漠のシカゴ」、「砂漠のマンハッタン」と呼ばれることもあり、歴史家、都市計画の専門家にとっては、旧都市シバームは垂直方向の建設の原理に厳密に基づいた、最初期の、そして最も完璧な都市の例と言えるだろう。

この都市は丘陵の上に建設されており、それによってワディ・ハドラマウトの洪水から逃れ、紀元後300年の先イスラム期の首都シャブワ崩壊後にこの地域の主要都市となることができた。
都市の平面はほとんど長方形の台形である。周りは土壁によって囲われており、その中に碁盤目状に区画された泥レンガ製の居住区がある。最も高い建築は8層建てであり、平均は5層である。

大半は16世紀以降のものであり、シバームを襲った1532年から1533年の大洪水の後である。しかしながら、いくつかの古い住居と大きな建築物はまだ残っている。イスラム時代の最初の世紀のもので、904年に建てられた金曜モスク、1220年に建設された城などがある。

そのほか、シバームにはいくつかのモスク、2つのスルタンの宮殿、一つの記念碑的な二重の門と500におよぶ独立した、あるいはグループになっている建築物群がある。しかし全ての建築物は同じ材質、つまり「土」によって建設されているのである。

2008年10月にはハドラマウト地方を襲った豪雨が原因で洪水が起こり、地盤が緩み一部の建物が倒壊するなどの被害が出た。

世界遺産オンライン事典のページ
http://worldheritage.is-mine.net/r00120.html
(英語)http://worldheritage.is-mine.net/r00126en.html

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