2011年4月13日水曜日
世界遺産タンロン遺跡、泥水に沈む
遺跡の北側を保護してた壁の一部が崩壊し、遺跡が立地している土の層が破壊された模様。
泥水が国会建物の建設現場から溢れてきたため。
タンロン遺跡の重要な歴史的建造物が破壊され、さらに泥水に沈んでしまった。
タンロン遺跡は2003年に発掘がおこなわれ、ベトナムの諸王朝の貴重な遺物が数多く発見された。2010年の8月にはユネスコの世界遺産に登録されている。
考古学研究所は国会の建物の建設計画の担当者へ注意するように呼びかけたが、状況は改善されていないようである。
建設計画の責任者によれば、慎重に作業をしているが、事故は避けられなかったと主張している。
文化・スポーツ・観光庁大臣Hoang Tuan Anh氏は、4月7日の会合で庁が全面的に遺跡保存をサポートすることを確約した。
Thang Long Royal Citadel cracked and sunk
世界遺産オンライン事典 タンロン遺跡
2011年4月6日水曜日
世界遺産 バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群(アフガニスタン・イスラム共和国)
バーミヤン渓谷はカブールの西264kmにあり、アフガニスタンの中央高地のヒンドゥークシュ山脈の高い山々に囲まれている。渓谷は標高2500mで、バーミヤン川に沿っている。シルクロードの行路の1つとなっており、美しい景観は伝説的な彫像が伴っている。こうした側面がバーミヤン渓谷を宗教と文化の一大センターに発展させたことに貢献している。この渓谷に居住していた人々がおり、紀元前3世紀からは都市化している。
この遺産は8つの独立したコア・ゾーンから成っており、それぞれがバッファー・ゾーン(緩衝地帯)を有する。2つの磨崖仏がある渓谷の北側の崖、バーミヤン渓谷の南東3kmにあるカクラク渓谷の6~13世紀の石窟群、フラディ渓谷にある2つの重要な石窟群であるクオリ・アクラムとカライ・ガマイ、6~8世紀の城壁、塔、土で作られた要塞によって構成されるシャフリ・ズハクとカライ・カファリ、渓谷の中心にある丘陵上に建設された6~10世紀の要塞シャフリ・グルグラなどである。
バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群は、ガンダーラ仏教美術のさまざまな文化的影響を統合した、1世紀から13世紀までの古代バクトリアの美術的・宗教的発展をよく表している。遺産のエリアには多くの仏教の道院や聖域、さらにはイスラム教時代の城塞が含まれている。またこの遺産はタリバンによって2001年に行われ、世界中にショックを与えた2つの磨崖仏に対する痛ましい破壊活動の証拠ともなっている。
アフガニスタンはアケメネス朝ペルシャの属州として古代はバクトリアと呼ばれていた。この地域はその後アレキサンダー大王によって統治され、続いてセレウコス朝、北部インドのマウーリヤ朝によって支配された。遊牧民クシャン人は紀元前2世紀からこの地を支配しており、紀元後2世紀に絶頂期に達している。ササン朝はアフガニスタンを3世紀半ばより支配下に置いており、中央アジアの遊牧民は5世紀にこの地を支配した。ササン朝と西トルコ6世紀中ごろに勢力をのばした。シルクロードはアフガニスタンを横切っており、紀元後1世紀にインドからの仏教の拡散に貢献した。クシャン人は美術と宗教の後援者であり、ヘレニズムやササン朝の影響を受けたバクトリア様式の仏教美術の導入を促した。
イスラム美術・建築は11世紀にバーミヤンにもたらされ、その時の中央アフガニスタンの支配者はガズナ朝のスルタン・マフムード(998~1030年)であった。バーミヤンの町はイランのコラサン地域をモデルにしてデザインされていた。ホラズム・シャー朝では城塞化された町シャフリ・バーミヤン(後のグルグラ)、シャフリ・ズハク、シャフリ・コシャクが発展した。13世紀の初期にチンギス・ハンの軍隊はバーミヤンの町を破壊し、仏教の道院を略奪した。ムガル帝国皇帝アウラングゼーブ(1618~1707年)は巨大な石仏の足を打つよう軍隊に命じた。渓谷はその後放棄されたが、19世紀の終わりには、石窟に人が住み始め、家畜のシェルターとして利用されていた。1979年には、7000人以上がバーミヤンの町に居住していた。1970年代にこの地は軍隊に利用されている。1990年代には紛争にさらされることになり、2001年タリバンによって石仏が破壊されたのであった。
世界遺産オンライン事典のページ
http://worldheritage.is-mine.net/r00745.html
(英語)http://worldheritage.is-mine.net/r00733en.html
2010年9月3日金曜日
エヴァグレーズ国立公園(アメリカ合衆国):2010年登録危機遺産
エヴァグレーズ国立公園は深刻で継続的な水界生態系の劣化が原因で危機遺産に登録されることになった。
危機遺産登録はアメリカ合衆国側からのリクエストであった。エヴァグレーズ国立公園が危機遺産に登録されるのは2度目である。最初は1993年でありハリケーン・アンドリューによるダメージと農業・都市開発による水質の顕著な劣化が原因であった。2007年には公園そのものとより広範な生態系の回復が評価され、危機遺産リストからはずされることになった。
しかしながら、遺産の劣化は進行していた。水の流入が60%も減少し、富栄養化、水生生物の生息域の消滅とそれに付随する水生生物の減少の顕著な兆候が見られるほど、栄養素汚染が進んでいた。アメリカ合衆国の要請によって、2010ユネスコ世界遺産センターとIUCNの専門家に遺産を訪問してもらい、その現状を評価していち早い危機遺産リストからの脱却の支援を求めている。
エヴァグレーズはフロリダの南端にあり、西半球で最も大きなマングローブの生態系、北米で最も広大なソーグラスの平原と最も重要な渉禽の繁殖地となっている。「内陸から海に向かってわずかに流れる草原の河」ともいわれている。海棲動物の多様性は類を見ず、多くの鳥類、爬虫類、マナティーなどの絶滅危惧種の聖域となっている。
世界遺産オンライン事典のページ
http://worldheritage.is-mine.net/r00026.html
(英語)http://worldheritage.is-mine.net/r00024en.html
2010年9月2日木曜日
カスビのブガンダ王国歴代国王の墓(ウガンダ):2010年登録危機遺産
2010年3月に、火災によってカスビの丘の頂部にある旧宮殿が焼失した。この旧宮殿はこの遺産の主要な構造物であり、4つのブガンダの王墓が含まれていた。この遺産は13世紀にブガンダ王国によって発展した建築様式の顕著な見本であり、再建される予定である。
カスビのブガンダ王国歴代国王の墓はカンパラ地区丘陵部の30ヘクタールに及ぶ地域を包括すしている。指定されている地域のほとんどは農地であり、伝統的な方法で農耕が行われている。核心部である丘陵の頂部ではブガンダ王国のカバカ(王)の旧宮殿があり、1882年に建設され、1884年に王墓として利用されるようになった。この旧宮殿にある、円形でドーム型天井を持つ主屋には4つの王墓があった。これは主に木材、わら、葦、編み枝としっくいによる土壁など自然の材を用いて作成された建築活動の優れた見本となっている。
しかしながら、この遺産の重要性は、信仰、精神性、継続性、アイデンティティといった、眼に見えない価値に置かれている。
世界遺産オンライン事典のページ
http://worldheritage.is-mine.net/r00699.html
(英語)http://worldheritage.is-mine.net/r00715en.html
2010年9月1日水曜日
アツィナナナの雨林(マダガスカル):2010年登録危機遺産
不法な伐採と絶滅危惧種のキツネザルの狩猟が原因で危機遺産リストに登録された。紫檀や黒檀の伐採と輸出が法令で違法とされているにもかかわらず、マダガスカルでは不法に伐採された木材の輸出を規制しないままとなっていることや、輸出先の国が世界遺産条約を批准していることが、世界遺産委員会から指摘されている。
世界遺産委員会はマダガスカル政府に法令を強化し、不法な伐採活動を中止するための措置を講じるよう要請している。また、国際的なマーケットにマダガスカルの不法伐採木材が流れないよう求めている。
6000万年前に大陸から切り離されて以来、マダガスカルの動植物は独自の進化を遂げてきた。「アツィナナナの雨林」はこの国の東側にある6つの国立公園から成っており、この島の地理的な歴史を反映している固有の生物多様性を存続するために必要な、現在も続いている生態系のプロセスを維持するために極めて重要である。多くの種が希少で絶滅危惧種であり、とりわけ霊長類、キツネザルがそうである。
世界遺産オンライン事典のページ
http://worldheritage.is-mine.net/r00830.html
(英語)http://worldheritage.is-mine.net/r00844en.html
2010年8月29日日曜日
バグラティ大聖堂とゲラティ修道院(グルジア):2010年登録危機遺産
再開発プロジェクトの一環として遺産の範囲内で行われた不可逆の改変によって、遺産の統一性と真正性が損なわれる危険があるとされた。
バグラティ大聖堂は、グルジア統一王国の最初の王バグラト3世の名前にちなんでおり、その建設は10世紀末に始まり、11世紀初頭に完成した。ゲラティ修道院は、主屋が12世紀から17世紀の間に建てられており、荘厳なモザイクと壁画のある保存状態の良い複合体である。この大聖堂と修道院は中世グルジア建築の開花の象徴といえる。
世界遺産オンライン事典のページ
http://worldheritage.is-mine.net/r00426.html
(英語)http://worldheritage.is-mine.net/r00415en.html
2010年8月28日土曜日
2010年に危機遺産に登録された世界遺産のリスト
(各遺産名は世界遺産オンライン事典へのリンクになっています。)
バグラティ大聖堂とゲラティ修道院(グルジア)
(英語)Bagrati Cathedral and Gelati Monastery (Georgia)
アツィナナナの雨林(マダガスカル)
(英語)Rainforests of Atsinanana (Madagascar)
カスビのブガンダ王国歴代国王の墓(ウガンダ)
(英語)Tombs of Buganda Kings (Uganda)
エヴァグレーズ国立公園(アメリカ合衆国)
(英語)Everglades National Park (United States of America)