エクスペディア:キャンペーンバナー

2010年7月31日土曜日

スルセイ(スルツェイ)


1963~67年の海底火山の噴火で形成された無人島であり、アイスランドの南に位置している。歴史上、最も詳細に記録された海底火山の噴火の一つとして、地学的価値が大きい。また1965年6月には浜辺に植物が生えているのが発見され、現在では緑に覆われ、アザラシや海鳥も集まっている。

「スルセイ」とは「スルトの島」の意であり、「スルト」とは北欧神話に登場する、炎の剣を振りかざして南から神々に襲いかかる巨人の名前だえる。アイスランドの南の海上で炎を吹き上げる様子から、この名前が付けられている。

また神話では、スルトの炎によって焼かれ、海に沈んだ大地が再び浮かびあがり、種をまかずとも穀物が実ったというくだりが『エッダ』に書かれている。この描写は、スルセイが噴火後に緑に覆われたことと関連しているようで面白い。

こうしたことから、北欧の神話にある描写が、火山活動から着想を得ている可能性を示唆するものとしても興味深い遺産である。

世界遺産オンライン辞典のページ









0 件のコメント:

コメントを投稿