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2010年8月9日月曜日

ウルル・カタ・ジュタ国立公園


ウルル・カタ・ジュタ国立公園は、エアーズロックとも呼ばれる一枚岩「ウルル」と、同様に岩石の山である「カタ・ジュタ」(オルガ山)の2つを中心としている。オーストラリアのノーザンテリトリーにあり、オーストラリアのほぼ中心に位置している。

「大地のヘソ」もしくは「地球のヘソ」と呼ばれるウルルは、以前は「エアーズロック」という名称で呼ばれており、現在でも後者の方が有名な印象を受ける。「エアーズロック」はオーストラリアの植民地時代の総督ヘンリー・エアーズの名前からつけられた。「ウルル」という名称はアボリジニによるもので、現在ではこちらが正式な名称である。「ウルル」はアボリジニの聖地でもあり、所有権もアボリジニの組織にある。

「ウルル」はgoogle mapの航空写真で見ると、そのスケールの大きさがわかる。周囲の平地との比高は335m、周囲は9.4kmもあるのだが、実は地表面にでているのは全体の5%といわれているから驚きである。なお「ウルル」は世界で二番目に大きい一枚岩であり、一番ではない(一番はマウント・オーガスタスであり、同じくオーストラリアにある)。雨や風などの浸食を受け、約7000万年前には現在の形になったといわれている。

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ウルルはアボリジニの聖地でもあり、アボリジニが残した壁画が見られるなど、文化的な価値も高い。
朝夕の光に包まれた赤色のウルルの絶景を見ることも一つの楽しみ方だが、実際に山に登ることができる。しかし、杭を打って鎖をつないだ登山路がつくられており、そこに観光客が上っていくことを快くおもっていないアボリジニもいると聞く。また転落による事故もあることから、悪天候の際は上ることができない。アボリジニの儀式が行われる時も、登頂は許されていない。アボリジニへの配慮から、ウルルへの登頂が禁止になるという話も出ている。

ただのでっかい岩だ、ということもできるかもしれない。しかし、想像を超えた、その途方もない大きさは、人々を感動させるのに十分である。なぜ人はとてつもなく大きいものに感動するのだろうか。その答えは今わからないが、とにかく圧倒されてしまう。

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