2010年8月1日日曜日

ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ


ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプは、奇妙な名前だが、立派な世界遺産である。アルバータ州の南西部、カルガリーの南東、ポーキュパインの丘に位置する、紀元前3500年以上前からアメリカ先住民が利用していた野牛のバッファロー(正式にはアメリカン・バイソン)の狩猟場跡。

幅300m、高さ18mの崖があり、崖の西には広大な草原地帯が広がっている。この草原に生息していたバッファローを崖へと通じる道(ドライブ・レーンと呼ばれる)へと追い込み、崖から落として捕まえていた。ドライブ・レーンには意思による道標があり、崖の周囲には火を焚いていた痕跡が認められる。崖下で動けなくなったバッファローを解体し、肉は食料に、骨や毛皮は生活用具や衣服に利用された。

こうしたバッファローの狩猟方法は、他の北アメリカ地域でも利用されていたと考えられているが、ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプはその中でも特に規模が大きく、崖下に残っている骨は多いところでは11mも堆積している。骨とともに木づち、やじり、鍬などの道具も発見されている。アメリカ先住民のブラックフット族は、この崖を「血に染まった深い淵」と呼んでおり、狩猟は19世紀頃まで続いていたと言われている。

崖の近くには、資料館があり、ブラック・フット族の末裔達により、当時の生活や狩猟の様子が再現されたイベントが催されている。

世界遺産オンライン事典のページ

関連動画(英語)






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